Exment(業務管理システム)をXserverに導入する方法と手順
業務管理システムとして使えそうなオープンソースWebデータベースシステムを、Xserverで環境構築してみたので導入方法をメモ。
目次 - Contents
前提条件
- サーバーはXserver
- SSH接続ができる
- PHPのバージョンは「PHP7.1」以上「PHP7.4未満」
- データベースはMySQL 5.7.8以上8.0.0未満(MariaDBの場合10.2.7以上)
ダウンロード
以下の公式サイトダウンロードページからソースをダウンロード
Exment zipファイル
環境構築(サーバーパネル)
以下、Xserverのサーバーパネル上での環境構築手順
PHPの設定
- Xserverのサーバーパネルにログイン
- 導入するサイトのドメインを選択
- 「PHP Ver.切替」をクリック
- 「設定対象ドメイン」でPHPの「現在のバージョン」を確認(前提条件に該当しなければ切り替え)
MySQLの設定
- Xserverのサーバーパネルにログイン
- 導入するサイトのドメインを選択
- 「MySQL設定」をクリック
- 「MySQL追加」タブをクリック
- 「MySQLデータベース名」を入力し「確認画面へ進む」(「文字コード」は「UTF-8」のままでOK)
- 確認画面が表示されるので「追加する」をクリック
- 「MySQLユーザー追加」タブをクリック
- 「MySQLユーザID」と「パスワード」を入力し「確認画面へ進む」をクリック
- 確認画面が表示されるので「追加する」をクリック
- 「MySQL一覧」タブをクリック
- 作成した「データベース」の「アクセス権未所有ユーザ」プルダウンからユーザーを選択して「追加」をクリック
環境構築(SSH)
以下、XserverのサーバーにSSH接続しての環境構築手順
PHPのパスを通す
- XserverにSSH接続
- コンソールから直接PHPを実行できるように、ホームディレクトリに
bin
を作成$ mkdir $HOME/bin
- コマンドを入力して利用可能なPHPを確認
$ find /opt/php-*/bin -type f -name 'php'
- サーバーパネルで設定したバージョンと同じPHPにシンボリックリンクを作成(以下の例は「7.3.16」)
$ ln -s /opt/php-7.3.16/bin/php $HOME/bin/php
- 作成したbinディレクトリにパスを通すため、ホームディレクトリにある
.bashrc
をviで開く$ vi $HOME/.bashrc
- ディフォルトが以下のようになっているはずなので
# .bashrc # Source global definitions if [ -f /etc/bashrc ]; then . /etc/bashrc fi # User specific aliases and functions
- 次のように末尾に1行追加して保存
# .bashrc # Source global definitions if [ -f /etc/bashrc ]; then . /etc/bashrc fi # User specific aliases and functions export PATH=$HOME/bin:$PATH
- bashrcの変更を反映させる
$ source $HOME/.bashrc
- phpのバージョンを確認(以下の例は「7.3.16」)
$ php --version
PHP 7.3.16 (cli) (built: Apr 9 2020 20:08:27) ( NTS ) Copyright (c) 1997-2018 The PHP Group Zend Engine v3.3.16, Copyright (c) 1998-2018 Zend Technologies
Composerのインストール
- curlを使ってComposerをインストールする
$ curl -sS https://getcomposer.org/installer | php -- --install-dir=$HOME/bin/
All settings correct for using Composer Downloading... Composer (version 1.10.7) successfully installed to: /home/nanameuemuki/bin/composer.phar Use it: php /home/nanameuemuki/bin/composer.phar
composer.phar
をcomposer
にリネーム$ mv $HOME/bin/composer.phar $HOME/bin/composer
- Composerのバージョンを確認
$ composer --version
Composer version 1.10.7 2020-06-03 10:03:56
Laravelでのプロジェクト作成
- 公開するドメインディレクトリに移動
$ cd tameshini.com/
- Laravel用のディレクトリを作成
$ mkdir laravel
- 作成したディレクトリに移動
$ cd laravel
- エクスメント用のプロジェクトを作成
composer create-project "laravel/laravel=5.6.*" exment
エクスメントのインストール
- エクスメントのインストーラーをダウンロード
$ wget https://exment.net/downloads/ja/exment.zip
- インストーラーを解凍(ファイルの置き換えの確認が表示されたら
A
大文字を入力)$ unzip exment.zip
Archive: exment.zip replace exment/.editorconfig? [y]es, [n]o, [A]ll, [N]one, [r]ename: A
- 既存のドキュメントルートディレクトリを削除(サブドメインサイトの場合は、サブドメインのドキュメントルートを削除)
$ rm -r $HOME/example.com/public_html
- 代わりにlaravel/exment/publicへドキュメントルート用のシンボリックリンクを作成
$ ln -s $HOME/example.com/laravel/exment/public $HOME/example.com/public_html
環境構築(ブラウザ)
以下、ブラウザでの環境構築手順
初期設定
- インストールしたドキュメントルートの直下のadminにブラウザでアクセス(https://example.com/admin)
- 初期画面が表示されるので、言語とタイムゾーンを選択して「Submit」をクリック
-
MySQLの情報を入力して「送信」をクリック
項目 入力値 データベースの種類 MySQL ホスト名 mysql●●●●.xserver.jp ポート 3306 データベース 上記で作成したデータベース名 ユーザー名 上記で作成したユーザー名 パスワード 上記で作成したユーザーのパスワード -
「インストール実行」をクリック
- 案内に沿って初期設定をして完了